柳泉園組合「長期包括契約の締結への住民監査請求」について

川井 満の陳述とそれに対する監査結果通知文。なお、陳述に先立ち追加資料を監査委員会に提出した。

2017.1.14 記        川井 満

 

ここで、[]  請願に深く関わりある法令2項目について、と、[]  柳泉園組合の発注工事費は適正ではない。そして、長期包括契約のコスト削減の根拠、不明確。の2項目を挙げる。

 

 

[]  請願に深く関わりある法令2項目について

 

川井 満の意見

 柳泉園組合第3回議会議事録に、柳泉園組合は「「日程第8、議案第18号、平成28年度柳泉園組合一般会計補正予算(第1号)」を議題とし、柳泉園クリーンポート長期包括運営管理事業に係る債務負担行為」の提案が含まれている補正予算(第1号)の採択をした。しかし債務負担行為の提案には、地方自治法施行令第百四十四条四に指定してある調書を附加しなければならないが、附加してない

A.(予算に関する説明書)

地方自治法施行令第百四十四条  地方自治第二百十一条第二項 に規定する政令で定める予算に関する説明書は、次のとおりとする。

 歳入歳出予算の各項の内容を明らかにした歳入歳出予算事項別明細書及び給与費の内訳を明らかにした給与費明細書

 継続費についての前前年度末までの支出額、前年度末までの支出額又は支出額の見込み及び当該年度以降の支出予定額並びに事業の進行状況等に関する調書

 債務負担行為で翌年度以降にわたるものについての前年度末までの支出額又は支出額の見込み及び当該年度以降の支出予定額等に関する調書

 地方債の前前年度末における現在高並びに前年度末及び当該年度末における現在高の見込みに関する調書

 その他予算の内容を明らかにするため必要な書類

 

 柳泉園組合・28年第3回議会で柳泉園クリーンポート長期包括運営管理事業に係る債務負担行為」が可決された。議事録によると以下であり、附加すべき調書が附加されてない。     

   

○管理者(並木克巳) 議案第18号、平成28年度柳泉園組合一般会計補正予算(第1号)の提案理由について御説明申し上げます。    途中略                 P48

また、柳泉園クリーンポート長期包括運営管理事業に係る債務負担行為の追加をさせていただくため、御提案申し上げるものでございます。

  助役(森田浩) 債務負担行為の設定と各年度の予算計上との関係です。歳出予算は委託料のみ計上ということになろうかと思います。大規模改修の経費内訳とか、年度ごとの資料を提出させていただきます。毎年審議の材料としてお出ししなければ、議会のほうは当然議論できません。また、予算上は決まった形の予算編成なり予算の形式になろうかと思いますが、議会で審議していただく中での材料としましてはこのような形で年度ごとにきちんと決めたものを計画しているわけですから、それに伴って予算はこういうふうに組みましたと、各科目ごとに、節ごとに、事業ごとに、それでどういうふうな形で使われましたということは決算に反映して、それは当然出した中で議論していただくと、審議していただくということになろうかと思いますので、その辺はよろしくお願いいたしたいと思います。                   途中略

  議長(渋谷けいし) 以上をもちまして討論を終結いたします。

これより議案第18号、平成28年度柳泉園組合一般会計補正予算(第1号)を採決いたします。

原案賛成者の挙手を求めます。

〔賛成者挙手〕

  議長(渋谷けいし) 挙手全員であります。よって、議案第18号、平成28年度柳泉園組合一般会計補正予算(第1号)は原案のとおり可決と決しました。__            

 

柳泉園組合監査委員会通知文

 地方自治法214条の規定に基づき、債務負担行為として事業期間及び事業の限度額を定め、債務負担行為に関する調書を作成し、補正予算として、組合議会で議決を得ている。

「資料」

第二百十四条  歳出予算の金額、継続費の総額又は繰越明許費の金額の範囲内におけるものを除くほか、普通地方公共団体が債務を負担する行為をするには、予算で債務負担行為として定めておかなければならない。

 

川井 満 意見、地方自治法施行令第百四十四条に定められた調書は附加されてないまま議決した。

 

 B.(通知すべき議決事件)

2.方自治法第二百八十七条の四 では当該一部事務組合の議会の議決すべき事件のうち政令で定める重要なものについて当該議会の議決を求めようとするときは、あらかじめ、これを当該一部事務組合の構成団体の長に通知しなければならないとある。柳泉園組合管理者は、柳泉園組合構成3市市長に「柳泉園クリーンポート長期包括運営管理事業に係る債務負担行為」の提案の通知をしたか?

法令(通知すべき議決事件)

地方自治法第二百十一条の二  地方自治法第二百条の四 に規定する一部事務組合の議会の議決すべき事件のうち政令で定める重要なものは、次に掲げる事件とする。

 条例を設け、又は改廃すること。

 予算を定めること。

 決算を認定すること。

 前三号に掲げる事件のほか、重要な事件として一部事務組合の規約で定める事件

(議決事件の通知)

地方自治法第二百八十七条の四  一部事務組合の管理者(前条第二項の規定により管理者に代えて

理事会を置く第二百八十五条の一部事務組合にあつては、理事会。第二百九十一条第一項及び第二項

において同じ。)は、当該一部事務組合の議会の議決すべき事件のうち政令で定める重要なものにつ

いて当該議会の議決を求めようとするときは、あらかじめ、これを当該一部事務組合の構成団体の長

に通知しなければならない。当該議決の結果についても、同様とする。

 

柳泉園組合監査委員会通知文

 

(―9―)ページ (1)地方自治法に反することについての項目で また、管理者会議において審議された組合議会への報告事項や議案については、組合の議会開催前には、構成3市へ通知(配布)し、組合議会で議決された結果についても構成3市へは通知されている。とある。

 

[]  柳泉園組合の発注工事費は適正ではない。そして、長期包括契約のコスト削減の根拠、不明確。

 

川井 満 意見

28年第3回議会議事録に以下がある。

「日程第6、議案第16号、工事請負契約の締結について」を議題といたします。契約の方法でございますが、クリーンポートは特殊な機械設備が複雑に関しした焼却施設であり、点検整備補修を限られた期間で適切に実施するには、その仕様、性能、機能等を熟知し、かつ、定期点検整備補修を実施する知識、技術、工程管理能力等を有している必要がございますので、柳泉園組合契約事務規則第46条第2項第1号の規定により、クリーンポートの設計、施工業者の維持管理部門である会社と1社特命による随意契約でございます。次に、3の予定価格でございますが、2億6,982万7,200円でございます。次に、4の契約金額ですが、2億6,978万4,000円でございます。そしてこのあと、

柳泉園組合議会はこの提案に対し全員賛成の手を挙げた。              

 川井 満は、予定価格と契約金額が全く同額でありこれを組合議会議員が全員賛成で可決した。業者と柳泉園組合は癒着しており、議会はチェックする機能を失っている。長期包括契約で四十数億円が安くなると言っても、根拠は全く無い。

 

柳泉園組合監査委員会通知文

これについての記述なし。

 

 

以上